紹介コード
FF41287-0580078
Oliveとは
三井住友銀行系のクレジットカードです。
一枚でクレジットカード、デビットカード、ポイントカードの役割を果たすことが可能なフレキシブルカードで、たまるポイントはVポイント。
しかも還元率が最大20%と大変高いのがウリです。今回はこの「還元率」にスポットを当て、高還元のカラクリと、実際に一年使用してみてどのぐらいたまったか、お勧めできるかなどを紹介していきます。
還元率をマックスまで上げるのは難しい
結論から言うと、「広告でアピールしまくっているほどではないが、ポイントはそれなりに貯まりやすい」です。
Oliveと言えば「還元率20%」をすごく推している印象があります。クレジットカードは0.5%〜1%還元が多いので、すごく破格の高還元じゃない? と思いますよね。
しかし、各条件をよくよく見てみると「20%還元」はかなり高いハードルなんじゃないかという気もしてきます。
ポイント還元率を上げる方法は以下の通り。1
- スマホタッチ決済 +6.5%
- 家族ポイント 最大+5%(一人につき+1%)
- Vポイントアッププログラム +8%
Vポイントアッププログラムというのがちょっとわかりづらいですが、以下の条件の総称になっています。
条件 | 還元率 | 備考 |
三井住友銀行アプリもしくはVpassアプリへ月1回以上ログイン | 1% | |
選べる特典で「Vポイントアッププログラム+1%」を選択 | 1% | ※お勧めしません! |
SBI証券を利用し、以下の条件を達成 | 最大2% | |
当月の投資信託の買付が1回以上あること | 0.5% | |
当月の国内株式または米国株式の取引が1回以上あること | 0.5% | |
当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が50万円以上あること | 1% | |
Vitalityスマート for Vポイントというサービスに加入し、所定の条件を満たす | 2% | ※お勧めしません! |
外貨預金 を利用し、以下の条件を達成 | 最大2% | |
当月中、円から外貨預金への預け入れ回数が1回以上 | 0.5% | |
円から外貨預金への預入れ金額が5万円以上 | 0.5% | |
外貨預金の毎月最終営業日の残高が1万米ドル相当額以上 | 1% | |
住宅ローンの契約 | 1% | |
SMBCモビット契約・利用 | 最大1% |
ここから自分に合致しているものだけが積み重なっていく感じです。
ほぼ確実に達成できるのは「スマホタッチ決済」、そしてポイントアッププログラムの「三井住友銀行アプリもしくはVpassアプリへ月1回以上ログイン 」。ここで+7.5%。
あとはSBI証券でNISA口座を保有している方であれば「当月の投資信託の買付が1回以上あること」「当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が50万円以上あること」あたりでしょうか。つまり普通の人(社会人5年目ぐらいの人を想定)が普通に使おうとしたら還元率は+7.5%~+8.5%ぐらいで止まるんじゃないかという気がします……。とはいえ、お得ではありますが。
ちなみにお勧めしない二つの条件ですが……。
ます選べる特典の「Vポイントアッププログラム+1%」について。「選べる特典」というのはoliveアカウントを開設すると受けられるサービスで、以下の4つから一つ選ぶことができます。2
- 給与・年金受取特典→特典内容:月3万円以上の入金があると、200ポイント/月をもらえる
- コンビニATM手数料無料→特典内容:コンビニATMの手数料が月一回無料
- Vポイントアッププログラム→特典内容:還元率+1%
- ご利用特典→特典内容:口座残高が1万円以上あると、100ポイント/月をもらえる
この中で一番おすすめするのは「給与・年金受取特典」200ポイント/月。次点で「ご利用特典」の100ポイント/月。確実に取れる+7.5%還元&Vポイントアッププログラム+1%を利用してこれら以上のポイントを得ようとすると『対象店舗で』1177円以上の買い物が必要です。対象店舗によく行く人ならいいかもしれないですが、そうじゃない場合はおすすめしません。
Vitalityスマート for Vポイントは健康管理アプリで、利用に500円/月かかります。たかが最大+2%の還元率のために毎月500円払うのはもったいないです。3
全体を通して一番問題なのは、この+◯%は対象のお店で決済したときのみ反映されるということです。前述した通り、対象外のお店では0.5%という極めて普通の還元率しかありません。
しかも対象店舗はレストラン系がおおいです。節約のためには外食より自炊するべきなのに、レストランでしか還元率が上がらないなら意味ないと思います。
対象店舗
セイコーマート、セブン‐イレブン 、ポプラ、ミニストップ、ローソン、マクドナルド、モスバーガー、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、その他すかいらーくグループ飲食店、すき家、はま寿司、ココス、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、かっぱ寿司
お買い物以外でポイントをもらう方法→オススメ!
しかし、Oliveには普段のお買い物以外にもポイントを貯める方法があります。個人的には「還元率最大20%」よりもこちらの方がお得度が高いと感じています。
- 「選べる特典」で「給与・年金受取特典」か「ご利用特典」を選択→200ポイント/月もしくは100ポイント/月
- SBI証券にNISA口座があると、保有額に対して以下のポイント(SBI証券投信マイレージ)
- 1,000万円未満→年率0.1%相当のポイント
- 1,000万円以上→年率0.2%相当のポイント4
- NISA口座でクレカ決済を利用(SBI証券投信積立カード決済特典)→0.5%ポイント/月
- Vpassアプリにログイン→5ポイント/月
これらは実質出費ゼロでポイントを貯めることができます。
実際にどのぐらいたまった?
1年間Oliveを利用した結果、総額11934ポイント貯まりました(1ポイント=1円)
獲得方法の内訳は以下の通り。
獲得方法 | ポイント数 |
SBI証券株式、投信、金銀プラチナ他 | 12 |
SBI証券投信マイレージ | 121 |
SBI証券投信積立カード決済特典 | 1250 |
通常ポイントご利用特典(100ポイント/月) | 600 |
Vpassアプリへ月1回以上ログイン | 65 |
通常ポイント給与・年金受取特典(200ポイント/月) | 1400 |
買い物以外のポイント総額 | 3448 |
VポイントUPプログラム特典での+分 | 108 |
通常クレジットカード利用分 | 1661 |
対象店舗でのスマホタッチ決済 | 464 |
買い物系ポイント総額 | 2233 |
その他キャンペーン | 5245 |
一番大きいのはキャンペーン系。口座開設キャンペーンやVポイントとTポイントの統合などのキャンペーンです。これらは一過性のものなので抜いて考えます。なので5000ポイントぐらいが通常の使用で得られたものです。
その内訳を見てみると、買い物で獲得したポイントとそれ以外(Vpassアプリログイン、特典、SBI系)がほぼ同数です。「選べる特典」は最初の半年ほど100ポイント/月にしていました。最初から200ポイント/月にしてたら600ポイントほど増えていたはずです。
つまりクレジットカードを買い物に使わなくても年4000ポイントぐらいたまったということです。
見ればお分かりでしょうが、私は基本的にクレジットカードは普段の買い物では使用していないです。そういう人でもそれなりにポイントを貯めることができるカードです。
総評
高還元を推していますが、そのための条件を全部達成することは難しいので、実際の還元率は10%ないぐらいです。また、対象店舗でしか還元率の上乗せがされないため、その点では店舗を使わない人には恩恵がないです。
しかし、クレジットカードの利用がなくても、三井住友銀行の口座を給与受け取り口座に指定しておけば(月3万円の入金があれば)200ポイント/月もらえるのは魅力的です。また、SBI利用でポイントもらえるのも魅力的です。その点で、クレカ使わない人にもお勧めできるカードだと思います。
- https://www.smbc.co.jp/kojin/vpoint-up/ ↩︎
- https://www.smbc.co.jp/kojin/olive-account/#anc02 ↩︎
- https://vitality.sumitomolife.co.jp/special/vitality_smart_smcc/?id=320 ↩︎
- https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=service&dir=service&file=home_v-point.html#a01 ↩︎