コミュ障は節約上手?
わたしはコミュ障なことがコンプレックスな26歳です。学生時代は「陰キャグループに属していた」とかですらなく、常に一人行動のガチの「ぼっち」。服を買いに行くのも怖く、大学生になっても小学生のときに親が買ってきてくれた服をそのまま着てたりしました。
20代の平均的な貯蓄額は87万円、平均資産額は176万円だそうです。しかし、26歳実家ぐらし私の資産は960万円。ここ1年ぐらいで資産運用を始めましたが、それ以前はほとんどお金のことに無頓着だったにもかかわらず、気付いたら700万円貯まっていました(学生時代に貯めたバイト代150万円を含む)。
同世代の4倍以上の資産を築けた一番の理由は「お金を使わなかったから」。そしてお金を使わなかった理由のひとつは「コミュ障だから」です。この記事では、コミュ障が節約の上でいかに役に立つかを語っていきます。
コミュ障の現状紹介
- 雇用形態 正社員
- 月収 手取り20万程度
- ボーナス 手取り50万程度×年2回
- 住まい 実家ぐらし(毎月5万円を家にいれる)
- 資産 960万円
- 預貯金:780万円
- 投資信託:175万円
- ポイント等:3万円
お金に無頓着な時代が長かったので、ほとんど預貯金で貯めました
コミュ障が節約に向いてる理由
趣味代が安い
私の趣味は読書、映画鑑賞、散歩、など。一人でできる&値段が安価なことが多いです。
例えば読書なら、ハードカバーの本でも2000円もしないで買えますし、文庫本ならその半額以下。さらにブックオフや図書館の力を借りれば、ほぼ0円で楽しむことすらできます。
年季の入ったコミュ障の趣味の代表例は読書だと思います。なぜなら学生時代、休み時間に話す友達がいなくて手持ち無沙汰なので本を読む、というのがわれわれのスタンダード・スクールライフだからです。子供の頃はさびしい時もありましたが、お金をかけずに自分にとって豊かな時間をすごす術を身につけている、というのは大人になるとものすごい力を発揮します。
交際費がかからない
コミュ障ゆえに「だれかと会っていないとさびしい」という感覚が薄いです。すると当然交際費も少なくなります。20代が1か月に交際費にかけるのは平均1万円前後だそう。ですがわたしは2000〜5000円程度です。
飲み会など、一度行くだけで数千円かかりますよね。本当に行きたいものならともかく、付き合いで行っているだけのようなものに毎回顔を出す必要はあるのでしょうか。
衣服・美容代が安い
「20代の女性ならそれ相応のおしゃれしてないとはずかしい」という意識がほとんどありません。なぜなら、人と関わらなければ、恥をかく機会もないから。
メイク用品はほとんどドラックストアで買えるものだし、服もほぼGUとユニクロ。しかも、基本的に化粧品は使い切るまで他のものに手を出さず、服もシーズンの終わりに値引きされているものを購入しています。自分的にはそれで十分満足です。
美容代は1年間で10,000円ぐらい。同世代女性の平均は27,000円なので1、半額以下で済んでいます。
節約のためというより、他人の目を気にせず、自分が満足出来る範囲内ですごしていたら、自然とお金がかからなかった、という感じです。
住宅費が安い
コミュ障ゆえなのか自立心がなく、外の世界に飛び出したいという意欲もあまりないです。なので実家暮らし。
家に毎月5万円入れていますが、住宅費・光熱費・水道代・食費の大部分etc……をこれでまかなうのは、一人暮らしでは大変ですよね。
でも家事はしよう。親というより同居人という意識で、敬意をもって接するように気をつけています。
医療費が安い
人と関わらないので流行病とは無縁です。ほとんどコンタクト代しかかかっていません。
旅行費が安い
コミュ障ゆえに、ぼっち行動に対する抵抗があまりないです。旅行も一人で楽しみます。同行者に気を使わなくていいので移動も高速バスでいいし、宿泊施設も温泉さえ付いていれば、あとはこだわりません。我慢してるというより、自分が気にしない部分の費用はとことん削ります。
昨年、京都に一泊旅行に行ったのですが、交通費等込みで費用は30,048円でした。移動は高速バス、バス内で寝るよう調整したので宿泊施設はなし。一人なら、こういうことが気兼ねなくできます。
節約のループにはまりやすい
コミュ障は人との関わりが薄いため、切り詰めた生活をしていても(良かれと思って)横槍入れてくる人がいないです。なので、ピンときた節約行動をどんどん試せます。また、突発的な用事が入る可能性も低いので、いろいろ実験もしやすいです。たとえば私は先月、一週間3,000円以内で過ごすチャレンジをしていたのですが、もし途中で遊びに誘われたら計画の修正が必要ですよね。コミュ障には、自分の時間をほぼ100%自分で管理できるというメリットもあるのです。
結果、節約が洗練されていきます。
これは節約だけじゃない。コミュ障は人と関わらないゆえ、第三者からの影響を受ける機会が少ない。なので、ものごとにのめり込みやすいと思います。
この特徴が悪い方向にいくと陰謀論者とかになりそうですが(笑)、いい方向に転べばメリットもたくさんあります。
節約できることのメリット
100%自分でコントロール可能
節約はほぼ100%自分でコントロール可能です。転職や出世して収入を増やす場合、あなたを採用するかどうか、昇進させるかどうかを最終的に判断するのは相手です。いくらベストを尽くしてもその分だけ報われるとは限りません。ですが節約は自分ひとりが頑張った分だけ必ず報われます。
いますぐできる
転職や出世で収入増を狙うのには短くても数週間、長いと数年かかりますが、「何かを買わない」という選択は今この瞬間から始めることができます。
生き方の問題なので長続きする
節約とは「お金をかけずにそこそこ楽しく生活できる方法を見つけること」。特定の組織や技能に依存するものではない、生き方の問題です。なので、会社の都合や社会のトレンドの変化を比較的受けずに、若い時でも年を取っても続けることができます。
コミュ障にオススメの節約
家計簿をつける
コミュ障は支出が少ないですが、それでも意外と見直せるところはあります。それを整理してさらに節約の力を高めましょう。そのために家計簿をつけることをお勧めします。銀行口座やクレジットカードを連携すれば自動で入出金を記録してくれるので、アプリでつけるのがオススメ。
支出見直しのポイントは「固定費」と「変動費で楽しくもなんともない部分」。「固定費」は通信費や家賃など。たとえば不要なサブスクの解約、3大キャリア(ソフトバンク、ドコモ、au)のスマホから格安スマホに乗り換えるなどで、生活の快適度は変えずに支出だけを大幅に落とすことができます。一度削減できると効果がずっと続くのも魅力です。
「変動費で楽しくもなんともない部分」とは、たとえば仕事の合間になんとなく食べている昼食代や、歯磨き粉などの日用品のこと。昼食はコンビニ弁当から冷凍食品に変える、日用品はコンビニより安いドラックストアでクーポンを使って買うなど、少しの工夫をすることで支出を減らすことができます。もとから楽しみを求めているところではないので、ついやす金額を減らしたところでQOLは大して下がりません。
アンケート回答などのポイ活をする
アンケートに回答したり、ひたすら歩くことでポイントをもらえるアプリやサイトの活用をオススメします。
これらのポイ活で月数百〜千円ほど稼ぐことができます。よく意識高い系の本などでは「スキルも身につかないし時間単価に換算するとありえないほど低いからやめたほうがいいキリッ」と書いてあります。ですが、言い換えるとスキルもいらないし単価が低いからこそ誰でもできるということ。
なにより会社員とは違う収入がわずかでもあるのは会社嫌いコミュ障の救いになるはずです。稼ぐためというよりメンタル維持のためにオススメします。
コミュ障は節約上手説まとめ
コミュ障の人は子供の時から長い時間をかけてコンプレックスを深めている方が多いと思います。なので自分には何もいいところがないと思いがちです。でも、コミュ力が高い人を見てわれわれが「かなわないな」と思うように、自分が当たり前だと思ってやってることも、他の人にとってはめちゃめちゃ苦労してることかもしれません。自分の強みを信じて一歩ずつ進みましょう。
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